Glass Column

青樹舎硝子工房リニューアル工事について

2021.2.17

Glass Column

青樹舎硝子工房
リニューアル工事について

2021.2.17

開設四半世紀

開設以来四半世紀設備を使い続けてきて、だいぶ各所に劣化を感じられるようになりました。そして、今後何年仕事を続けられるかなどと考えてみると、騙し騙し使うより、この先15〜20年間きちんと仕事できるように、元気な今のうちに整備してしまおうと思い立ちました。

工房工事でつなぎを着る貴島雄太朗

貴島雄太朗|KIJIMA Yutaro

ガラス作家|Glass Artist

1964年東京都生まれ。明治大学商学部卒業後、損害保険会社勤務のかたわら1992年吹きガラスを始める。

1994年Pilchuck Glass School参加、1995年Lino Tagliapietra氏及びRudy Gritch氏によりbest studentにノミネート。
1996年東京都練馬区大泉学園町の閑静な住宅街にある自宅敷地内に吹きガラス工房「青樹舎硝子工房」を開設。現在、同ガラス工房主宰、吹きガラス教室講師。 ガラス作家 として代表作「削紋」を始めとする自身の作品制作を行う他、工業用ガラス製品、商業ディスプレイデザインなど企業からの依頼制作を担う。

整備というより、、

内容的には解体して新設するするといったほうが適切かもしれません。

とにかく重労働で、25年前はこれほど疲れなかったのに、、
歳を感じさせられましたが、前回は解体工事はしていませんでした。

なかでもガス配管の解体作業が一番こたえました。
四半世紀前に締め込んだ太い配管をパイプレンチ2本振り回して、プロレスでもしているような気分でした。

そんなこんなで、総工事一か月以内の予定が、腰を痛めてしまったこともあり一か月半もかかってしまい、みなさまをお待たせしてしまいました。

撮影 竹花 康

工事の内容と構成

溶解炉を解体して新しい断熱素材に入れ替え、焼き戻し炉の更新、徐冷炉の更新及び新設、建物内の塗装や床の敷き直しなどを行いました。

いずれも今までの使い勝手を見直して、より制作や管理が容易になって、狭い工房を有効に使えるように構成しました。
特に構成で気にしたのは「床に置きたくない」ということで、天井や壁面構造を使い設備を極力浮かせて足元を広くしました。

動きが楽なのと掃除がしやすくなって衛生的にも効果を期待しています。